望月歯科
MOCHIZUKI DENTAL OFFICE

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 column.12 2004.12.13 
イエテボリ大学への道
こんにちはDr望月です

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◇イエテボリ大学 正門

今回のコラムは
今年の8月下旬、スェーデンの大学病院で行われたインプラント研修に参加したお話をしたいと思います。今回も真面目ですよ!

今回の研修は京都大学の坪井先生並びに九州歯科大学高橋教授のお声かけで始まった企画です。
お二人とも、日本を代表するインプラント治療のスペシャリストです。
そんなすごい先生方と、インプラント発祥の地 「スェーデン イエテボリ大学」
で研修できると聞き、二つ返事で参加させていただくことになったのです。
イエテボリ大学と言えば、以前コラムでもお伝えしたブローネンマルク教授の研究室がある大学です!
実は、スェーデンへ訪れるのはこれが二度目でして去年の10月にもオーストリア・ウィーンで開かれたヨーロッパ最大のインプラント学会「EAO European Association for Osseointegration」に参加し、その帰りにスェーデンのマルメ市に立ち寄り、公立の専門医病院を見学する機会に恵まれたのです。
このEAOも今年の9月にパリで開催が決まっていましたが、イエテボリでの研修は内容も
濃く、テクニカルな部分も網羅されていると伺い、スェーデン行きが決定したのです。

まずは回顧の意味で昨年の学会の様子をお届け致しましょう!
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◇2003年10月ウィーンで開催されたEAOの会場となったハンスブルグ家の宮殿 ◇学会会場内の風景 ◇舞踏会ができそうです!
毎日がパーティーのような雰囲気でしたが、
ここで各国の先生方の熱い討論が繰り広げられました!!
クリックで大きな画面が表示されます。 クリックで大きな画面が表示されます。 世界各国から2000人以上の歯科医が集まっています
◇EAO会場入り口にて ◇ウィーン市長の計らいで開かれた晩餐会にて  
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◇ウィーン市街

どこを見ても絵になる風景でした
◇アストラテックインプラント・ゴールドスポンサーミーティング

最新のデータが紹介され、とても興味深かったです
◇ウィーンからコペンへ飛ぶチロリアンエア機

ずっと低空飛行で、飛行機好きの私でも怖かったです
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◇マルメ市駅周辺の運河

水辺をみると釣りしたくなるものです!
◇スェーデン マルメ市の公立歯科専門医病院にて
ざっと、写真で去年の海外研修の様子をお伝えしました。

では本題に入りましょう。

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◇イエテボリ大学 ハンディキャップリサーチ(研究棟)前にて
ご一緒した先生方と

イエテボリ大での講義日程は4日間で
まず初日はバイオマテリアルのTomas Albrektsson教授から「インプラント治療の成功基準」の講義を受けました。
いかなる優れたインプラントも術者の手技や負荷のかけ方で結果が大きく違ったものになってしまうのです。
つまり基本的な外科知識・技術・診断を熟知した上でインプラント治療は行われるべきであり、また生体に対し適切な材料成分を使うことで 治療の成功が導かれると教授から学びました。

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◇Tomas Albrektsson教授 ◇Carina Johansson教授の研究室にて

顕微鏡で骨とチタンの密着度を見ています
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◇イエテボリ大学中庭にて ◇Albrektsson教授Wennerberg教授と会食
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◇手術室前にて

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◇手術風景

また、Ann Wennerberg教授、Carina Johansson教授から
インプラントに使用される材質についての研究データをお教えいただきました。チタンの生体への応用範囲の広さにも改めて驚かされました。
さて、二日目はKarl-Erik Kahnberg顎顔面外科教授より外科術式の講義を受け実際に手術にも参加させていただく機会にも恵まれました。

講義室も手術室も無駄がなく機能的ですが、北欧デザインによってどこか温かみのある雰囲気でしたね。
この外科外来では日に十数人の患者さんがインプラント治療を受けに訪れるそうです。
Kahnberg教授はいくつもあるオペ室を飛び回る忙しさでした。

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◇手術の守り神!? ◇Karl-Erik Kahnberg教授 ◇オペ前の手洗いと準備
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◇手術直前にも確認 ◇骨の薄い場所へのアプローチ ◇ Kahnberg教授を囲んで

内容が濃く、充実した一日でしたが、いささか疲れましたね。
さて、三日目はアストラテック本社を訪ね
そこで開発研究に携わる教授よりインプラント体のデザイン並びに素材の
研究データを交えた講義を受けました。

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◇アストラテック本社前にて ◇講義風景  
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  ◇Coffee Break ◇受付カウンター

現在、私が患者さんに応用するインプラント体が長年に渡る研究臨床データによる
科学的根拠に基づき、いかに機能的かつ生体親和性に優れたデザインを有しているのか
さらに理解するとともに、製品の信頼性に自信を深めることができました。

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◇重要なことです ◇ブローネンマルク教授の銅像
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◇Tord Berglundh教授

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◇Berglundh教授を囲んで

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◇修了証をいただきました

さぁ四日目、最終日です。

今 飛ぶ鳥を落とす勢いのイエテボリ大学 Tord Berglundh歯周病学教授より歯周病を患う患者さんへのインプラント治療の応用と最新型インプラントのレスポンスを講義していただきました。

Berglundh教授は少し前にも来日し、精力的に講演をこなす大の親日家でもあります。
この日も、聞き漏らさぬよう集中して講義に望みました。
インプラントといえども歯周病に対しては、天然歯に比べて感染抵抗力は低いものです。
ですから、より丁寧なブラッシングとメンテナンスが必要不可欠になるわけです。
また、インプラント自体の有すべき要素としては
表面性状が緻密で表面積は広く、骨組織をしっかり維持できる形態になっていなくてはならないのです。
インプラントを支える骨や歯肉が破壊され、インプラントがダメになる原因として

 △インプラントにかかる過度な力
 △清掃不良(感染)
 △糖尿病・高血圧などの全身疾患
 △喫煙
 △外科手技の未熟
 △インプラントのデザイン

等々が挙げられますが、特に教授は口腔内清掃(プラークコントロール)の不足による微量な骨の喪失が、最初のきっかけになっていると指摘していました。
こんなこと言うとインプラントが益々敬遠されてしまいますが
ご自分の歯を守るつもりで正しく(ここ大事!)お手入れしていけば恐いことはありませんよ。

こうして自分でも写真を見返すたびに大学の風景が甦ってきます。
スケジュールが合えば再び、是非訪れたいと思います。
さて、研修の日程はこれで無事終了したわけですが、オマケとして
最終日の晩の“スペシャル・ディナー”の様子もお伝えしておきましょう。
今回の研修には(サプライズ!!)が付いていたのです・・・!?

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◇丘の上に不気味にそびえ建つ怪しげな城

宿泊先のホテルから研修を終えた一行を乗せたバスは一路、イエテボリ市郊外のヨットハーバーに向かい、そこで我々を待ち構えていたのは・・・なんとも怪しげな城。(右の写真)
崖下の別荘群とはあまりにもミスマッチなその外観。
一同、渡船で北欧の孤島に降り立つのでした。

車内で「今日はお城で夕食会ですよ!」と聞いてはいたもののどう見ても要塞のようなその佇まい。どんな食事が出るのか不安は募ります。

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◇渡船を使い離れ島に上陸するのだが・・・ ◇渡ったものの不安そうな人たち・・・ ◇この笑顔はカラ元気か!?・・・ここだけ見るといい保養地
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◇心なしか背中がさびしげな人たち ◇怪しさは増すばかり・・・ ◇エントランスだそうです・・・

城に近づくにつれ不安は本物になっていきます。華やかな中世の古城を想像して
いた私を現実が軽く裏切ってくれています。
どうみても戦場だったことを彷彿とさせる城壁や牢獄のような鉄の扉。
寒々しさと薄気味悪さ満点のこの雰囲気に一同呑まれていくのでした。

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◇ガイドの説明で以前は牢獄と判明・・・ ◇食い入るように説明に耳を傾ける人たち ◇ウェルカムドリンクは呪いの味か・・・
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◇れっきとしたレストランなのです ◇果たしてどんな料理が出されるのか・・・ ◇水牛の角のカップでスコー(乾杯)!

今でこそ勤勉で温厚なスェーデン人ですが、今から400年以上前には
デンマークやオランダなどから国土を守る戦いを強いられていました。
その際にこの城が砦になっていたそうです。
またそのずっと後に、牢獄として利用されていたようです。
ちなみに当時は、仕事もせず怠けているだけで投獄されたそうです。
私はスェーデン人に生まれなくてよかった・・・
当の食事ですが、牢屋にテーブルを置きランプのほのかな明かりの中、
牢獄時代の受刑者の声と荒れ狂う波と風の音をBGMに
でかい肉の塊(牛・豚・チキン)とふかしただけのジャガイモ、切ってもいない野菜
という当時を再現した料理をちぎっては口に運びながら必死に食べました。
(ワインで流し込んだが正解!)
他の部屋の外人客は賑やかに食べていたようですが我々は気味悪くて日本人向きでは
ないですね。へたなお化け屋敷真っ青のオドロオドロしさでした。
最後の写真は、出発前に立ち寄った美術館です。
モネ、シャガール、ピカソ、ゴッホなど触れるほど近くで観ることができ感激でした。

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◇イエテボリ美術館内 ◇美術館から市街を望む
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◇イエテボリ美術館正面 ◇ イエテボリ空港からフランクフルト経由で成田へ

こうしてスェーデンでのとても充実した研修を無事終えることができました。

私にとって今回の旅は、
素晴らしい先生方との出会い、素晴らしい講義・実技を学べたこと、そして
スェーデンという雄大な地を肌で感じる機会に恵まれたこと。
どれもかけがえのない財産になった気がしています。
最後に今回のコースをアレンジして戴いた坪井先生、高橋両先生をはじめ
アストラの藤田さん、デニックスの河野さん、ササキの吉川さんに深く感謝したいと
思います。有難うございました。

では また!     

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